はじまり

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開いてるんならそこから入ればいいなんて思うかもしれない でもあの窓から侵入するにはかなりの勇気が必要なのだ 翔太だって手を伸ばしてやっと届くくらいだったのだから それに、開いてたら都合が悪い 先生が閉めにやって来るかもしれないからだ そうなれば一巻の終わりだ 「閉めたぜ!」 「ありがとう。」 「後はひたすら待つんだな!開けた奴を!」 「うん…。この薄暗い教室でね。」 積み重ねられた机と椅子 落ちてるポスター 昨日と全く一緒だった ポスターには昨日私が踏んだ靴跡が残っていた 8人はただ無言で待ち続けた 多分30分くらいだろうか 足音が響きはじめた トントントン… 「来たっ!」 誰が言ったかわからないがそう聞こえた 教室の隅でみんなは見つからないよう声を潜めていた…
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