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いくつも並べられてる机と椅子 下から覗き込むと、格子のようにただパイプが列なってるだげだ 何処にいった? 必死に探す でもうまく見えない 足音も聞こえなくなった 出て行ったのかな? 静まりかえった教室に気配はなかった… 文は恐る恐る教台の上から覗く 「誰もいない…。」 廻りを見ても誰も映っていない 月明かりは教室を照らす それはまるで映画のスクリーンに照らす光りのように鮮明に… 「消えた…?」 でも違った 後ろから聞こえるあの嫌な音… トン… ビクリとなる… 「うそ…?」 『みーつけた…』 「ギャャャァーッ!」 その声は最後の抵抗か、それとも絞め殺されるニワトリの声か… 虚しく響く教室に 文の声は消えた… ドンッ 教台は潰れ 文の形は平たくなった… 『さんにん… フフッ』
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