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真治は暗い階段を上りつづけていた 「俺は絶対助かる!俺は絶対助かる!」 繰り返す言葉は自分へ向けたエールのつもりか? ただ虚しいだけの強がりか? 恐怖心で埋め尽くされた自分を他の誰にも見せたくなかった せめて真紀にだけには… 真治は真紀の事が好きなのだ スタイルはいいし顔も可愛い 本当はお化けとか大がつくほど嫌いだが真紀が来るとあれば行くしかなかった… でも… 「なんで俺はここに居るんだよ…。今頃テレビ見て寝る準備してるのに…。」 そんな事を言っても後の祭だ いや、祭の後と言った方がいいかもしれない 暗い階段はどこまでものびる 天国への階段の様に 「俺は絶対助かる!」 その言葉通り真治にはある作戦があった 外に出る為の作戦…
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