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向かう先は屋上
普段は鍵がかかってるが真治は合鍵を持っていた
部活の先輩から貰った合鍵
よく屋上に集まってはタバコをふかしていた
同じ仲間にならなきゃ貰えない合鍵は
それだけで仲間のしるしなのだ
「俺は絶対助かる!」
上る足どりは軽快だ
本当は真紀も連れてきたかったが
隣にいる奈々ってやつが邪魔だった
真治の嫌いなタイプだ
嫌なものに嫌と言い、いろんな事を知っていて、おまけに頭の回転が速い
なんだか見下されてるみたいで不愉快だ
やっぱり女は少しぬけてるくらいが調度いい
階段を上っていると後ろから別の足音が聞こえた
トントントン…
ふと立ち止まる
何も音はしない
また歩き出すと
トントントン…
やっぱり誰かがついて来ていた
屋上まであと少しなのに…
真治は慌てて走り出した
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