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あともう少しで屋上なのに…
歩くスピードはしだいに速くなっていた
トントントン…
「くそっ！着いてくんなよ！」
駆け足で上る
息が切れるが堪える
トントントン…
だんだんと足音は近づいていた
「もうちょいだ！」
屋上のドアが見えた
トントントン…
慌ててポケットから鍵を取り出そうとするが
トントントン…
うまく鍵を取り出せない
「はやくっ！ 追い付かれる！」
モゾモゾとポケットをあさぐるがうまく取り出せない
トントントン…
足音はすぐそこまで来ていた
「くそっ！なんで出ないんだよ！」
鍵を掴んでいるが何かに引っ掛かってるみたいだ
トントントン…
おもいっきり引っ張る
その時だ
ポケットから引っ張りだした鍵は勢いよく宙を舞う
「あぁーっ！」
鍵に手をのばす
こんなところで鍵を落としたら殺される！
鍵が落ちたら暗闇で何も見えない
真治は必死で手を伸ばす
倒れ込みながら手に何かを掴んだ
「！良かった！！危なかった。」
鍵は手の中にあった
モタモタしてられない！
トントントントン…
すぐそこに足音はあった
ドアに鍵を差し込む
ガチャガチャ
？？
「開かない！なんで？」
ガチャガチャガチャガチャ
「鍵開けたのになんで開かないんだよ！」
必死でドアのノブを回すが開かない
トントントン…
足音は目の前にあった…
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