悲鳴

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助かる方法… さっき見たのは1人しか助からないと… 「助かる方法?」 知らないふりをした 「そう。助かる方法よ。知りたい?」 真紀は無言で頷いた 先生は真紀を離した それから真紀の目を見てこう呟いた 「どちらかが死ねば助かる。」 その目は見開き、無表情だった 「えっ?どう言う事ですか?」 知らないふりをつづけた どうせ死ぬつもりだったんだ ここで死んでも悔いはない でも 奈々だけは助けたい! 先生に殺されてたまるか! 「最後の1人しか助からないのよ。」 きっとみんな、先生に殺されたんだ… 真紀の中にある感情がグツグツと煮えたぎる 「先生…?」 「何?真紀さん。」 「先生が赤子さん?」 「…だとしたらどうする?」
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