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「あとインテリア!」
「いん…てりあ?」
「少なくともベッドと綺麗なランプとベッドカーテンとソファーと机く・ら・い・は用意しなさい!」
「…あのな」
「そして香!充分換気してからアロマキャンドルつけて!!ちなみに甘い系嫌いだから。」
あろま…きゃん なに?
「最後にお風呂!バスタブには薔薇を浮かせて!以上!!とりあえず紅茶煎れて!!えっと…ショートケーキがいいな♪」
「なるほど、家出でもしてきたのか?」
「…そんな幼稚な事すると思って?」
「お前、貴族だったのか?」
「な!!!?」
「たくさんあるから良く聞け。一つ目。この楼閣にはランプも無ければお姫様ベッドもない。あんな可愛いいフリフリカーテンも無いしこじゃれた机も無い。二つ目。アロマ何とか?知っているさ。名前こそ知らんかったが、火を付けると綺麗な灯りと芳しい香りになるんだろ?。一本で何日もつか知らねえが、それを一本買う値段と、3ヶ月分の食費が同じ値段だっつ事もな。」
「………。」
「三つ目。悪いがお前が言った家具を揃える金も置く場所もない。四つ目。薔薇風呂なんてめんどくさいし金もない。五つ目。悪いが紅茶なんて茶葉はない。し、ケーキなんてまぁ、もともとあんま甘いもん食わねえし。」
カルチャーショックに近い物を受けたらしい。いかにも゛開いた口が閉まらない゛って感じだ。
「…待って。そう言えば着るものは?」
「和服ってとこ?まぁ、…姉さんが持ってきてくれたけど。」
「え……じゃあ、私どこで寝るの?」
「ココじゃねえのか?」
「やだやだやだ!!和式なんて可愛くないし野蛮!大体、何が好きであんたと同じ部屋で寝ないといけないの!?」
「ひどい言われようだ。」
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