二 朝会事変

4/8
前へ
/40ページ
次へ
「……ついた。」 着物と髪型を整えて静かに襖を開けると 同時に一番奥の左右。大きい襖が開き幹部が入ってくる。 (ぎりせーふ) そして幹部列最後に、梅花連゛連頭゛鳳 梅廉が入って上座に付く。 ゛んじゃ、朝会始めよか。゛ 一同は正座のまま頭の方にむき゛おはようございます!゛ 大きくドスの効いた声は広間に響く。 「まずはぁ、仕事前に新入りや。齋鬼ぃ!嬢ちゃんは!?」 梅花連総員120人ほどの視線がイッキに集まる。 「き…聞いてないですよ!!💦」 「だから今言ったんや!」 広間は爆笑に包まれる。 齋鬼は顔を真っ赤にして戸惑う。 「ごたごた言わんとはよ連れてこい!」 爆笑の渦の中、笑いながら幹部の罵声が聞こえる。 「はっ…はい!」 急いで立とうとしたせいか、裾を踏んで転んでしまう。 また爆笑の渦 「チクショウ!!」 赤い鼻を押さえながら自分の部屋まで走る。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加