三 家出

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ああぁぁ~・・・・・ 身悶えしたい、 もちろん身悶えしたら服汚れるし痛むからやんないけどね そう言う気分ってことなのである。 もちろんさ、申し訳ない事したと思うよ、だからせめて謝らせてくれ。 いやいや、勿論俺が悪いんだよ? でもせめて話くらい聞いてくれ。 俺だってまさか飛んじまうなんてな、・・・・ ついつい針を片手に思いふけってしまう 結局、謝罪の言葉も言い出せずに身支度をする事にした 例の薔薇姫はって? 怒った様子でどっか行っちまったよ 布団も畳んで掃除し水を汲みにいったあと、上着のほつれも直したころ例のお姫様が戻ってきた ハァ~、と少年は溜め息をつき 「・・・そろそろ行くぞ~、」 「・・・・・」 「その、今日は冷えるから上着貸してやろうか?・・・」 「・・・・・」 頭を掻きながら足袋に足を通す 結局朝から謝れず仕舞いである さておき釜戸の勝手口から外へ出る。 さすが1月と言うことで非常に冷える。 空は凛とした青で風はあまりない
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