三 家出

6/6
前へ
/40ページ
次へ
「どうしてもお前の事が嫌らしいわ」 「今朝の事はもう気にしてない、」 申し訳ない話、ちょっと安心したのであった、が 「あたし梅好きじゃないの」 「う、梅?」 「そんなん、お前の膳だけ梅を抜けば」 「うるさい、あんたそんなに私の寝顔が覗きたいの?」 「う、」 「大体、赤の他人、しかも男と同じ屋根の下で暮らすなんてあり得ないんだけど」 「え、あ、その、まぁ、確かに」 ぶっちゃけ納得せざる得なかった、 「ま、よろしく頼むわ~」 と頭はとっとと屋敷の中へ帰っていった 「とりあえず、行くか」 「・・・・・ん」 そんな訳でモヤモヤしたまま、薔薇姫の引き取り相手町探しは始まったのである
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加