10人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇいつき、松露町ってどんな町なの?」
「ん~、表現しにくいけど常に祭りやってるみたいな町。屋台とか出店とか並んでたり、常に意気揚々としてて軽く腹立つ。」
「どんな町よ・・・」
「おら、そろそろつくぞ。」
静かな林道を越え、朱色に塗られた門をくぐると、
「わあぁ!」
異国風な装飾、高さを誇った建物、とても広い道、そして様々な屋台、出店。そして派手な衣紋や綺羅びやかな飾りをして町をあるく若者。
「まぁ、物の揃いと賑やかさなら郡を抜いてるな。」
「いつき!!あの丸が棒に貫かれてる旗の店何!?」
「ありゃ、団子の屋台だな、行った事ない?」
「ない!いこ!!」
「おいおい、済ませてもらう町を探すんじゃ、」
「いいじゃない!!は~や~く~!!」
「・・・分かったぁい」
さっきまであれほどヅンヅンしてたアイツをこれほどまでにさせるとわ、
案外この町でいいかな?
「いらっしゃい、何名様でしょうか?」
「二人で!!」
少しだけ注目が集まる、
なんか、逢い引きみたいでこっぱずかしいな、
「兄弟仲良くいらっしゃい。ゆっくりしていってね」
「兄弟・・・・」
まぁ、そうなるか。
最初のコメントを投稿しよう!