ー 梅のクニ

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「……つまり、薔薇姫ってのが気になって拉致ったんすか?」 「拉致…?人聞き悪い事言わんといて~な~。道歩いとったら、可愛いい女の子が倒れてるもんで縄で縛って…」 「拉致したんすか。」 梅花連本拠「香梅亭」のある一室での出来事だった。 「お、…起きた。」 「はっはっは!機嫌はどうじゃ薔薇姫よ?」 「…薔薇姫じゃない!!なんで縛れてんの私!?」 そう言って足をバタつかせる黒髪の少女。 左側だけ髪を結い、髪の束の根本には異国の冠の様な物がはまっている。 歳は11・12歳頃だろうか。それにしても…。 「もう、早く放しなさいよ汚らわしい!オヤジ!!脇臭い!!」 「オヤジ言うなや!これでもまだ24やで!!脇は…どやろ、臭いかや?齋鬼ぃ、ちょいとかいでや。臭い?」 「大丈夫ですから。それよかどうすんですかソレ。」 体が細すぎる。 年端もそこそこにしては、手足も細いし顔も頬が薄い
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