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「ともかく早く放しなさいよ!!」
「…しゃあないのん。」
そう言うと頭は、少女の縄を解き、
「嬢ちゃん、家どこや?」
「かっ…関係ないわよ!!」
「服もボロボロやし、顔色も悪いで。家出かいな?」
「ッ!…るさい!うるさい!うるさい!」
「って言うか、ご飯食べてるん?」
「関係ないじゃないのよ!」
グ~
「…………。」
「齋鬼ぃ。何か作ってやってくれへんか?」
「いいっすけど、その娘どうするんすか?」
「飼う」
「勝手なこと言わないで!!」
そう彼女は言って立ち上がり、部屋からでようとするが
こけた…のか?
グ~
「やっぱ腹減っとるやん。」
「う…るさい。」
そう言い残し、彼女は死んだような眠りちついた。
おとう…さん?
なんで私を殴るの?
痛いよ、止めてよ、
ものが倒れる激しい音がする。
見た事ない人達が入ってきておとうさんの頭を撃つ
私を助けにきてくれたの?
「なんだ、まだガキじゃねぇか。…遊郭に売り飛ばすか。」
汚い車に詰まれ
着いた場所は夜の町゛吉原゛
妖しい雰囲気の部屋
逃げ出せない様にと赤い格子に廓
身振りの良さそうな男の人が息を切らしている。
「こりゃ…上玉だぁ…はぁ…はぁ…!」
いや、止めて、近づかないで!
汚い手が伸びる
「いやぁぁぁぁぁ!!」
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