狂おしい程愛しているから…

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6月24日 ルッツが帝国になってしばらく経った。 輝かしい時代を俺様の弟がこれから作っていってくれると思うと、胸の高鳴りが止まらなくなっちまった。 確かに仕事はなくなって もうこうして家にいて補佐や日記を書くことしかしなくなっちまった俺様だが一つだけ、けど劇的に変わったことがあるんだ。 なかなか恥ずかしくて言えないけどよ… ルッツがつい最近こう言ってくれたんだ。 「兄さん、欲しいものがあるんだ…兄さんの気持ちを俺にくれないか?」 って…正直本当にその時はビビったが、いつも通り承諾してやるとあっという間に兄弟の間なんて越えちまった。 まぁいいのさ…ルッツが満足してくれるなら こんな俺でいいのならやれるものはなんだってやるんだって決めたから… おっといけねぇ ルッツが寝室から呼んでる。 行って愛してやらなくちゃな…なんてったってたった一人の弟なんだから。
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