※掃除日和

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部屋から出て来たルッツが期待に胸を膨らませる俺の目の前に持ってきたのは予想に反した物だった。 ルッツが手に持ってきたのは、薄い… 「DVD?」 「あぁ…きっと兄さんも喜ぶぞ」 何か俺に対してのサプライズなのかとちょっと期待していた俺にとっては少々残念な結果に終わったが、ルッツは終始にこにこしながら俺にそのディスクを見せる。 ルッツが面白いという位だから俺にとっても面白い物だっていうのは分かりきった事だ。 一体何なのだろうか…DVDの中身は…!お笑い番組とアクション映画なら俺様大歓迎だぜ!怖いのはごめんだけどな… そうこうしている内にルッツはプレーヤーにディスクを入れ込み、何故か俺の体をガッチリとホールドして隣にすっと座り込んだ。 「おいおい何もそんなに引っ付かなくたって俺は逃げないぜ?」 「まぁまぁ…気にせず楽しもうじゃないか兄さん…」 一瞬ルッツがあの時に見せるような黒い笑みを浮かべた気がしたが、俺は気のせいだと頭を振った。 だがその俺の勘は見事的中してしまったらしく… そのDVDが再生され始めた瞬間、俺はひっ!!と声を上げて、今すぐにでもその場から逃げ出したくなった。 □□ 何故ならそのDVDから再生され、我が家ご自慢のテレビにでかでかと映し出されているのは… ルッツに抱かれている俺の姿だったからだ。 「な…な、なななな!!!!」 驚いて言葉を紡ぐ事も出来ない俺にルッツはにやにやと笑いながら語り掛けてきた。 「言っただろう?楽しい物だって…」 「ふっ、ふざけんじゃねえよ!!!変態!馬鹿!ムキムキドS!!いつこんな物撮っていやがったんだ!」 「一年程前か…最新のDVDハンディカムを試したくてな、つい」 それならもっと別の物を撮りやがれ!と俺は恥ずかしさで真っ赤に染まった頬を馬鹿ルッツに向けながら反論しようとしたが、残念な事にその唇は開く前に急に吸い付かれたルッツのキスによって閉じられてしまった。 「てめ、 っふ…!?ぅ…うん…っ」 突然の出来事に唇を閉じれなかった俺の口内には簡単にルッツの舌が入ってきやがって、吸ったり絡められたり…唾液を飲ませられたり…息も付かない激しさで貪られちまった。 結局散々俺の口内を荒らし回ったルッツの舌が出て行った頃にはロクに呼吸も出来ず呂律も回らない俺が完成していた訳だ。
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