消去

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そして ゆっくり俺は雄輔に目を向ける 雄輔はそんな俺に気付いて柔らかく微笑んだ 「言葉、整理し終わった?」 グラスを傾かせながら、俺を促すように雄輔は笑う 俺はそれに素直に従った 「データ、を」 「データ?、を?」 「……消去しようと思う」 とりあえず相談の課題を伝えて大きくため息をつく 雄輔はというと、つまみの枝豆に手を伸ばしていて『で?』と続きを聞いてきた
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