ep1

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ただ悲しかった。 けれど、何処かでまだ彼を信じる私が居た。 その日、私の心の何処かに穴がぽっかりと空いてしまった。 がちゃり ドアが開く音と、彼のただ今と言う声。 おかえりなさい 思わず声が上ずってしまった。 何かあったのか? 彼は優しく微笑んだ。 あは、誰にでもそうやって笑うんでしょう、私は知ってるのよ。 彼の顏を見たら、涙と同時にやっぱり止めようか、なんて考えが頭を過る。 けれど、私は彼が欲しいの。 ごめんね。
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