おはよう?
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オレは不快だった。 本当に嫌な目覚めだ。 ―いつもの、さしこむ朝日や鳥のさえずりに対する不快とは、また違った。 オレはいやいや身を起こして、ベッドの左手に倒れている目玉を見た。 そいつには一本足の体があった。 オレはなんとなく学校の時計台を思い出した。 夕日に、影を伸ばす彼を。 やっぱり、こいつは、時計だな。 オレはなんとなく確信を得た。 寝惚けた頭に、曖昧で確かな確信を。
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