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彼女は振り返った。
短いショートヘアがさらりと揺れ動く。
いとおしい、僕の彼女だ。
そして、満面の笑みで言った。
「やっぱり頭がおかしかったんだね。」
え?
次の瞬間、銃声が聞こえた。
体に衝撃が走り、倒れた。
周りの桃色の花びらが、少し舞う。
撃たれた。撃たれたんだ。彼女に。
足音が近付いてくる。
頭がおかしいのはどっちだよ、と思っているうちにまた意識が遠のいていった。
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