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「近くの洞窟に変な物がある?」
ここは幻想郷。
妖怪と人間が共存して生活を営んでいる世界だ。
そこにある妖怪の山と呼ばれる山にある家で、緑色の帽子を被った少女が椅子に座ったまま目の前のイヌミミを生やした少女に怪訝な顔を向けていた。
彼女の名は「河城にとり」、この妖怪の山に住む河童だ。
そしてにとりの目の前にいるイヌミミの少女は哨戒天狗の「犬走椛」。
「はい。
哨戒任務中にたまたま見つけたもので……。
見たことはないタイプですが機械のような物だったので、そういうのはにとりさんに聞いた方が良いと思いましてこちらに来ました」
「見たことないタイプ……持ってくる事は出来なかったの?」
実はにとりはエンジニアであり機械のエクスパートで様々な発明品を作り上げている。
だから、見たことのない機械と言われると自然と興味が湧き出てきた。
「いや、かなりのでかさだったので……。
それに、危険物な可能性もあったし……」
「ふむ……それの特徴は?」
「えっと、とにかくでかくて、色は黒でした」
「それだけ?」
「あまり近付いてないので詳しくは……。
すみません」
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