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「自分の力で何とかしようよ!泣いてばかりじゃ何も始まらないよ!」
「でも僕…何もしてあげられないよ」
「薬草を取ってきてあげるの。湖の近くに咲いているお花の果実を飲めば必ず治る。ね?案内するから一緒に行こう?」
男の子はぴくりとお顔を上げます。
病気が治ると思ったから嬉しくなったのです。
「ホント?ホントに治るの?」
不安げな男の子の表情に妖精はにっこりと笑って。
「ホントだよ!」
「ありがとう!」
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