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『…』
『……』
『……!?』
ガバッ
『…ったぁ…
ここ…どこ…?』
雪路が目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。
「よかった。目、覚めました?」
声を辿って見ると部屋の入口に髪を高く結い上げた青年が立っていた。
『え?え?
あの、私…?』
「あぁ、あなたが道に倒れてるいたので保護させていただきました。」
そう言いながら青年は雪路の側に座った。
『あ…ありがとうございました。
すみません、傷の手当までして下さったのですね。』
「いえいえ。
で、あなたはなぜ彼処に傷だらけで倒れていたのですか?」
「それにお前、その髪はどうした。」
いきなり現れた低い声に雪路は少しビクっとなった。
見ると髷を結った男が鋭い眼差しで立っていた。
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