第1章 はじまり

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雪路の家は剣道の道場をやっていた。 朝練として毎朝5時に道場へ行き、父から稽古を受ける。 時間に1分遅れるにつき100本のペナルティ素振りを言い渡されるから遅れないように気を付けていたのに。 最近見る夢のせいで寝坊してしまいがちであった。 「雪路。 最近弛んでるぞ。そんなんじゃ門下生に示しがつかん。 明日から1分につき200本にするからな。」 『…はい。』 心の中では大ブーイングだったが 父に逆らうなんてありえない。 …だって本当の父親じゃないから。
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