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よっし、桜庭 雫(さくらば しずく)15歳いきますっ!!
大きな学校の前で、新しい制服を身に纏い、深く息を吸った。
歩くと、誰もが振り返る華麗な乙女・・・なわけでもなく、一般的な顔してる一応乙女。
でも、可愛くても美人でも一般的な一応乙女でも、新しい学校に来る時は同じドキドキを持っている。
どんな人がいるの?
友達はできるの?
クラスはどうなの?
どんな部活があるの?
そんな気持ちで、不安がいっぱいだ。いや、普通だったら、ワクワクとドキドキと不安がいっぱいとかだろうけど、私は不安だらけ。
ワクワクとか、あんまり無い。
学校生活にそんな楽しさを期待したことなんて一度たりとも無いのだから。
とりあえず同じ高校に入学する友達は、2、3人はいるから大丈夫。
頑張ろう。
自分に気合いを入れてると、目の前には変な光景。
玄関に向かって歩こうとしてる女の子を妨げている変な人。
・・・丸いグルグル眼鏡。ボサボサな髪型。そして、女の子のスカートを捲ろうとしている・・・。
明らかに・・・へ ん た い 。
ところかまわず、話しかけている。
うぅ、気持ち悪いよ。
どうしよう、近付きたくない。近付きたくない。
そんな気持ちとは裏腹に・・・変な人との距離は縮まっていく。
もう、嫌だぁ・・・。
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