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「すごい綺麗・・・」
思ったままの言葉を口に出すと、女の人は慣れてるようにニコッと笑った。
「ふふ、ありがとう」
「ま、まさか・・・この人もおとk」
「誰が男だって!?もう一回言ってみなさいよ?」
急に頭を殴られた。
「いっ、いったぁ。
急に何するんですか?」
頭がかなりヒリヒリする。
ん?視界が霞んで見えないぞ。
もう意識が朦朧と・・・。
「はぁ?アンタが男って言ったからでしょ?」
澄ました顔で言うお姉様。
「ま、まだ最後まで言ってなかったのにぃ・・・」
「最後まで言ったも言わないも関係ない!そう思ったのが問題よ!分かる!?」
鬼の形相で、胸倉を掴まれ揺さぶられた。
こ、コワいっ。
「すみませんすみません。私が悪かったです。全て私に非がございます。今回だけはお許し下さい。お願いします。お願いします」
「・・・なんか可哀想になってきたなぁ」
半泣きのまま謝る私を見て、イケメンさんがポツリと呟いた。
だったら助けてくれえぇ!!
綺麗なお姉様の顔が、鬼の形相なんですよ!今初めて会って、初めてその姿をお目にかかった私の気持ちを考えてみて!
お姉様が私の胸倉を掴み、私が必死に謝ってる時、かなーり奥から激しく物を倒す音や壊す音が聞こえた。
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