1章 これが幻想入りって奴か…

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「……そう…なるほどね」 俺はパチュリーを始め幻想郷のことを知っていることについて話した。自分は外の世界の人間であること、そして幻想郷はゲームの世界…とは言いづらくてファンタジー小説で載っていると話した。 「それにしても何で幻想郷に来れたんだろ…話の中だと外の世界にいけるのは八雲紫だけじゃないのか?」 俺はそこまで話して一つの疑問にぶつかった。大体幻想郷に来るためには紫の隙間を操る能力か、博霊大結界の綻びから迷い込むのどちらかだったはずだし、博霊大結界の綻びを抜けるなんて宝くじで1等を引くより遙かに難しいだろうし… と思考を巡らせながらパチュリーと視線が合うと彼女が言いにくそうに切り出した 「実は貴方が此処に来たのは私の所為なの。ちょっと使い魔の召喚の実験をしていたら魔力が暴走しちゃって…その副産物的なもので外の世界と繋がっちゃったみたいなの。」 それはなんというかとんでもない確率の当たりを引いてしまったわけだ… 「ってことは帰る方法は…?」 「紫に頼めば良いけど残念ながら今は冬…」 「早くても春まで待て…と」 八雲紫は人型妖怪だから冬眠とかしなくて良いはずなのに冬は冬眠とかいってひたすら寝ているのだとか…ぐうたらな妖怪だといろんな意味で感心する 「そういうこと。貴方が此処に来てしまったのは私の責任だししばらくはこの紅魔館に居れるようにレミィに相談しに行きましょ」 と、そこまで言うとパチュリーは立ち上がり目で着いてこいと合図を送ると部屋の出口付近まで歩いていき顔だけ俺に向けると 「ところで…貴方の名前を聞いてなかったわね」 「…榊俊也…どこにでも居る平凡な学生さ。」
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