最後の手紙

彼女

その言葉は、衝撃的なものだった。

俺は一瞬、言葉が詰まった。

「は？…な、何でだよ………
意味分かんねぇよ！
冗談だろ？冗談だよな？」

『ごめん……冗談じゃ、ないんだ………
別れよ……もうおしまいにしよ？
あたしなんかじゃ、奏人を幸せに出来ないから…

　　　　　さようなら………』

「ちょっ…………
待てよぉ！！おい歩！！！」

ﾌﾟｰ、ﾌﾟｰ………ー

一方的に電話を切られてしまった。