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ルージュの入り口を開けると、既に二人には関せず、それぞれが仲間と楽しく話す、いつもの光景に戻っていた
お互い連れがいるので、出る前に声かけて、と言って別れる
別れたがお互いの連れは一つのテーブルに集まって盛り上がっていたので、すぐにそっちに合流する事になった
佐恵子と若い二人は端から見ればやっぱり年齢差が分かって、いくら佐恵子が年より若くたって、老けて見られる自分だってきっと
こんな感じだったんだろうな
と、別れた後の自分達の方が上手く行ってる現状を、理解した
隣にやっと再会した恋人が居たって、やっぱりジンの強かさは変わらない
「あ、ねー迅夜。あんたら同い年なのね。見えないけど」
「え、誰?ツユの友達と?」
「いや、友達含めこの可愛いのも」
ツユを隣に座らせ、約束の良い子良い子をしながら話す
ツユは美人に甘やかされてニコニコしている
「いやおい。そこの撫でられてんの。お前…………タメかよ」
「俺迅夜の事20代半ばから後半って設定してたよ。23にはちと見えないな」
「設定すな」
「つーか年すら知らないのか」
三人からツッコまれる
気の回る佐恵子はさっさとカウンターに一人戻り、バーテンの紅一点、真歩と話し始め、残った同い年4人で小一時間程南国での土産話で花を咲かせ
さつき達は家へ帰って行く
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