大団円

4/7
前へ
/133ページ
次へ
ルージュの入り口を開けると、既に二人には関せず、それぞれが仲間と楽しく話す、いつもの光景に戻っていた お互い連れがいるので、出る前に声かけて、と言って別れる 別れたがお互いの連れは一つのテーブルに集まって盛り上がっていたので、すぐにそっちに合流する事になった 佐恵子と若い二人は端から見ればやっぱり年齢差が分かって、いくら佐恵子が年より若くたって、老けて見られる自分だってきっと こんな感じだったんだろうな と、別れた後の自分達の方が上手く行ってる現状を、理解した 隣にやっと再会した恋人が居たって、やっぱりジンの強かさは変わらない 「あ、ねー迅夜。あんたら同い年なのね。見えないけど」 「え、誰?ツユの友達と?」 「いや、友達含めこの可愛いのも」 ツユを隣に座らせ、約束の良い子良い子をしながら話す ツユは美人に甘やかされてニコニコしている 「いやおい。そこの撫でられてんの。お前…………タメかよ」 「俺迅夜の事20代半ばから後半って設定してたよ。23にはちと見えないな」 「設定すな」 「つーか年すら知らないのか」 三人からツッコまれる 気の回る佐恵子はさっさとカウンターに一人戻り、バーテンの紅一点、真歩と話し始め、残った同い年4人で小一時間程南国での土産話で花を咲かせ さつき達は家へ帰って行く
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1594人が本棚に入れています
本棚に追加