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「佐恵子ーお前まだいんの?」
「今から迎えが来るから、置いて行って良いよ」
「迎えて」
「大人の女は引き続き、レッツ夜遊び」
「分かった。じゃあ母ちゃん、またな」
「またねー。津閖?またね」
「おやすみなさーい」
扉を開けると深夜の冷たい風が吹いている
「さびっ」
ツユがロングの白いコートの前を合わせる
「ん」
ジンの差し出した手に、思わずツユの顔は赤くなった
「人前でそんな事はしません」
「いいじゃん」
「だめ」
「つーか早く触りたいんだけど」
「さわっ」
「家まで何分?」
「電車で30分タクシーで10分」
「じゃ俺んちが近いや。おいで」
「仕事は?」
「明日の午後5時。お前は?」
「俺も明日5時から。明日から新しくレストランに入るんだ」
「ほー。安定収入良い事だ」
「そうなんだよ。日本帰ってすぐはひとまずバーのバイト入ってさ。やっと良いとこ見付けたさ」
「じゃー今日は朝まで寝かさないから」
「………語り合おうでないの。体も心も」
「おでんでも買ってく?」
「………お前絶対23じゃねぇよ」
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