学校リアル鬼ごっこ

《《《緊急集会》》》

後ろを見ると、学校の全教師が次々と入って来る。

そして、校長だけが体育館の舞台に上がった。

音響担当の美術の先生が校長にマイクを手渡す。

『え～、三年生の皆さん。遅くなって申し訳ありません。こちらで最後の打ち合わせをしていました』

打ち合わせ？なにかやるのか？

『皆さんにはこれからゲームをして頂きます』

ゲームという単語を聞いて、生徒達は歓声を上げる。

『ゲームと言っても、生易しいものではありません。命懸けのゲームです』

しかし、命懸けという単語を聞いた後は歓声がどよめきに変わった。

『私は先日、山田悠介さんの書いたリアル鬼ごっこを読みました。皆さんもリアル鬼ごっこはご存知だと思います』

確かに知っている。俺は山田悠介の大ファンだ。本は全部持っている。