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『あれは非常に面白かった!あの発想は凄かったです』
だからどうしたんだ、と心の中で呟く。
『そして、私もあの鬼ごっこをやってみたくなりました』
なに?もしかして俺達がやるゲームは……
『もう気づいているでしょう。皆さんにやって頂くのは、リアル鬼ごっこです』
……一体どういう事だ?
『ルールは簡単です。皆さんは知っている通り、鬼から逃げて頂きます』
「鬼は誰がやるんですか?」男子生徒の一人が声を上げた。
『はい。いま質問がありましたが、鬼は本当は大人数でやりたいところですが、皆さん60人に鬼が100人いては面白くありません。なので、私と体育教師である富岡(とみおか)先生と水島(みずしま)先生にやって頂きます』
ということは俺達は全員が逃げるのか。
『場所はこの校舎内で行います。1年生と2年生には帰ってもらいました』
「なんで私たちだけなんですか?」
今度は女子が声を上げた。
『3年生は1番体力があるからです』
そんな理由か…。それよりさっきの命懸けってどういう意味なんだ?
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