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『そして、捕まった場合ですが……、よりリアル鬼ごっこに近づける為、捕まった場合、皆さんには………』
生徒全員が固唾をのむ。
『死んで頂きます』
この瞬間、生徒達は固まってしまった。
この呪縛を解いたのは、慧の声だった。
「それ、どういう意味ですか?」
『どういう意味もなにも、そのままの意味ですよ』
俺はこの時、横に立っている先生が「くすっ」と笑ったのを聞いてしまった。
『具体的に言うと、捕まった場合、鬼ごっこ終了までは一つの場所に待機して頂き、鬼ごっこ終了後に一斉にガスで死んで頂きます』
生徒達はまだ状況を把握出来ていないらしく、固まっていた。
『これは強制参加です。え~、只今4時半。開始は夕方の6時からとなります。因みに、今からこの学校は入ることも出ることも出来ません。6時まで学校内で待機していて下さい。6時にサイレンが鳴りますので、それが開始の合図です』
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