《《《緊急集会》》》

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体育館で、二つのクラスが並び終えた。 並び終えた後もなかなか教師達が姿を表さない。 「まーしー、まーしー!」 横から話し掛けられていたのになかなか気がつかなかった。 「あぁ、なに?」 話し掛けてきたのは、小川 慧(おがわ けい)。 二組の学級委員でバスケ部の部長だった。 なんかよくわからんが、あごが出ている。というか長い? で、よくそのことでからかわれている。 「なんで先生達、来ないんだ?」 「さあ?俺だって知らねーよ」 「やっぱ知らねーか」 教師達が来ないことに痺れを切らした生徒達は、あちらこちらで好き勝手に喋り始めた。 そして数分後、自分達から見て後ろにある体育館の扉が、ガラガラと音を立てて開いた。 この音を聞いた生徒達は、一斉に静まり返る。
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