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セレスの言葉に、ケイトはやや驚いたようにキリクの方へ目をやったが、キリクと目が合うなり弾かれたように視線を逸らす。
結局、先程の質問には答えずじまい。
「…………」
その異様な光景に違和感を覚えたセレスは、怪訝そうに眉を潜めた。
「ブルーライト、お前の席は……、そうだな。ピオーネの隣にでも……」
ビシッ!
バキバキッ!
何かが壊れるような大きな音がして、皆は一斉に何事かという顔で音がした方へ目を向ける。
「どうした?」
「先生!空いていた席に亀裂が入ってます」
「うっそぉ!?私の隣も同じ事になってるぅ!」
「此方も!!」
ケイトは慌てて皆の元へ駆け寄り、椅子の具合を確かめる。しかし、やはり使い物にならないくらい割れてしまっているようだ。
「誰の仕業だ?」
ケイトの問いに、誰も答えようとせず、そればかりか心当たりが無いのか困惑気味にお互いに顔を見合わせるだけだった。
ただ1人を除いては。
ケイトもそれに気付いたのか、迷いもなくある生徒に近付き、机を乱暴に叩いた。
バンッ!
「何か心当たりがあるのではないですか?ロード・キリク!」
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