Chapter ⅩⅧ

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『僕は……────』 分かっていたとは思う。正体を知らないだけで。 不死者なんて、人間なら有り得ない事だ。 僕がヒトではないと分かっていながら、それでもシルヴァは僕を化物を見るような目で見なかった。 自分が、天界から堕とされた元天使だと。 何の罪かは分からないが、それが原因で天界を追放された事を、セレスは全てシルヴァに打ち明けた。 『…………』 そして、黙り込んだシルヴァを恐る恐る見つめると、セレスは驚いて目を見開いた。 笑った……? シルヴァはほんの一瞬だけ、フッと穏やかな笑みを浮かべると、ただ一言“そうか”と言った。 『あ……、シルヴァ?』 また直ぐに元の仏頂面に戻ったが、シルヴァはセレスの頭にポンと軽く手を乗せる。 『お前が何であっても関係ない。お前は俺の部下だ』 今度こそ、セレスはシルヴァの言葉で涙が出た。 自然とボロボロと溢れ出してくる涙で視界が滲む。 『何故、泣く……?』 『……お前の、せいだ』 ずっと欲しかった。 信じられる誰かが。 シルヴァの言葉でようやくセレスは手に入れた。 もう僕は1人じゃない。 『……信じて、いいか……?』 『?』 『お願いだ。僕を……裏切らないでくれ』  
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