邯鄲の夢(かんたんのゆめ)

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廬生(ろせい)と言う青年がいた、彼は田舎から趙の首都邯鄲へ立身出世をを夢見て上京する。しかし当時の官史登用試験は思いのほか敷居が高い、一生を勉学に捧げながらも終生合格できない人も多かった。貧しい廬生では書物を買うことも高等教育を受けることもできず彼は途方にくれた。茶屋の片隅で暗に籠る廬生に老いた店主が枕を差し出した「この枕で寝れば栄華が思いのままになる」と御伽話のようなことを言い出す。廬生はいぶかしながらも気分転換にと店主の言葉に甘え眠りに落ちた。
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