護りたいもの

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「れ、礼なんていらねぇよっ」 ヴィータがプイと顔を背ける。 「ぅうん。ありがとうヴィータちゃん。なんだか気持ちが楽になったよ」 どこかすっきりした表情のなのはが改めてもう一度お礼を言う。 「‥‥‥ふぅ。じゃああたしは仕事に戻る」 「え???もう行っちゃうの?ヴィータちゃん」 「ああ。まあ、また年明け前には戻ってくる」 そう言ってヴィータは立ち上がった。 「ホント?」 「ああ。‥‥‥あと、それから‥‥」 ヴィータはドアの前で立ち止まり 「すまなかったな」
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