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「わかってはいるよ。‥‥‥でも、そんなに簡単に割り切れるものじゃないよ」
フェイトはそう答えると顔を俯けた。
そんなフェイトを見てヴィータはキッと目を釣り上げると、
「あぁ、簡単じゃねぇさ!あたしにだってわかるさ。でもだからって言って逃げるのか!?それで守りたいものを守ることができんのか!?違ぇだろ。守りたいものを守ることがどんだけ大変なことかくらいお前ぇにもわかるだろ!?」
ヴィータの言葉はフェイトの心の奥底まで響いた。
ヴィータの言葉にはそれだけの重みがあった。
はやてを自分だけでは救えなかった自分、初代リィンを死なせてしまった自分、そしてなのはにこんな大怪我をさせてしまった自分、そんなにも自分を責めて、それゆえに守りたいものを守ることの難しさをわかっているヴィータの言葉だからこそ、その言葉には力があった。
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