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――地球時間12月24日の夕刻・異世界――
そこには焼け跡が広がっていた。
白銀の幻想的な雪がしんしんと降り続いている。
その一角で叫び声があがる。
‥
‥‥
「なのは、大丈夫か!?」
ヴィータが叫び声をあげる。
その叫び声にヴィータに抱き支えられた白いバリアジャケットを血で真っ赤に染めたなのはが反応して片目をあけた。
「ごめん。ちょっと失敗した‥‥‥‥。ヴィータちゃんは大丈夫‥‥‥?」
そう力なく言ったなのはの瞳から涙が伝い落ちる。
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