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フェイトはヴィータと話したことで自分の気持ちを再確認できていたため、リンディに力強く頷くことができた。
そのフェイトのしっかりとした様子を見てリンディも頷くと話しを続ける。
「それで、なのはさんなんだけど、今言ったように今日の午後には個室に移ります。容態はもう安定していて明日には麻酔がきれるから目を覚ますそうよ」
フェイトの顔に再び安堵の色がうつる。
「ただし、‥‥‥後遺症として空はもう飛べないかもしれないし、それにもしかしたら立って歩くこともできなくなるかもしれないらしいの」
「ぇ?」
リンディの言葉はフェイトの決意、意志をいとも簡単に砕き、フェイトの顔からは安堵の色はすっかり消え、顔色は真っ青に変化した。
「そ、んな‥‥」
そんなフェイトの顔をリンディは手で挟み自分の顔の方に向けるとフェイトの目を覗き込み
「フェイト!」
と力強く呼び掛けた。
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