夜があけて

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「よかった、‥‥よがった‥‥な、のは‥‥‥‥よがった」 フェイトが大粒の涙を流しながら嗚咽まじりに言葉をつなぐ。 「‥‥ごめんね、フェイトちゃん」 なのはが涙を流すフェイトに本当に申し訳なさそうにうつむきながら謝る。 そんななのはの言葉にフェイトは服の袖で涙を拭って 「うぅん。なのはは、何も謝ることなんてしてないよ」 と、目を赤くしながらもできるだけ微笑んで言った。 そして、そう言い終えるとすぐにフェイトの目からまた大粒の涙が伝い流れはじめた。 「それに、私‥‥なのはが無事で‥‥ほんど、に‥‥‥嬉しい‥よ」 「フェイトちゃん‥‥」 なのはは包帯でまかれた腕をゆっくりと上げてフェイトの頬を伝う涙をやさしく拭った。
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