アリサの記憶の宝物

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めんどうだけど仕方ないので席を立ち先生のもとに行く。 すると先生がすぐに口を開いた。 「アリサちゃん。授業は暇?」 どうやら注意をするために私を呼び出したらしい。 「それなりに」 欝陶しいからつっけんどんにかえしてしまう。 「たしかに今の授業はアリサちゃんにとっては簡単すぎるかもしれないわね。でも、授業はしっかり受けなきゃだめよ?だらける癖がついてしまったら直すことは難しいの」 そんなこと言われなくてもわかってるわよ。 「わかりましたよ」 ぶっきらぼうに応えておく。 「アリサちゃん、先生は真剣にお話をしているの。」 「わかってますよ」 「‥‥‥あのね、アリサちゃん。アリサちゃんは根は真っ直ぐでいい子なんだからもう少し柔らかくなった方が得よ?それにクラスの皆にもきつくあたってるけど仲良くした方が学校が楽しくなると思うの」
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