アリサの記憶の宝物

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頬が熱い。 手で触れてみても手に熱が伝わってくる。 目には手を振り抜いた格好の高町が映る。 そこでようやく高町に頬を叩かれたんだとわかった。 するとすぐに耳に高町の声が入ってきた。 「痛い?でもだいじなものをとられちゃった人の心はもっともっと痛いんだよ」 真剣な目が私を見つめてくる。 そして叩かれた怒りがだんだんと大きくなってくる。 でもさっきまでの苛立ちは無くなっていて、それに胸に何か暖かいものを感じる。 でも、そんな事より今は高町がムカつく。
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