こっちの水はそっちより甘いよ

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俺は手に持っとった黒い拳銃 を二人の中年サラリーマンに向けた [なっ‥!なんやお前!] 《自分等、その若いサラリーマン助けな撃つで?》 [撃ったら捕まるで…自分] 《俺、捕まらへんねん。それが》 [なんでや?] 《なんでやて。おぉ!大丈夫?》 俺は若いサラリーマンにハンカチを渡した [大丈夫です] 切れた口を少し開いて言うた 俺は若いサラリーマンから 二人の中年サラリーマンに視線を移した 俺はポケットに手を入れた ス‥。 [えっ?] [ヤバ‥。] 俺は二人に真っ黒な電子手帳を見せた その中央には、 青白い光の“凶”の文字 [トリガー‥。] 一人の中年サラリーマンが 力の抜けた声で言うた 《あたりや。》 俺は、赤い光を額に向けた [ちょっ…!止めろや!] [ひっ!] 二人とも腰が抜けとって 上手こと歩けてへんかった 《さっきまでの勢いはどないしたんや?》 俺は、一歩ずつ二人に近づいた [やっ…やめろ!] アホかオッサン。 俺が簡単に殺るわけないやろ バン! 静かになった街に デカイ爆弾みたいな音が響いた 俺等トリガーは、自分が悪て 認めた奴を殺しても 何にも言われへん せやから、常に銃もっとかな あかん 悪と認めた人間を 何の躊躇いもなく、 何の感情もなく、 殺していく それが、トリガー
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