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私は自分の怒りをおさえられなかった。
「海斗君の笑顔を殴るなっ!」
私は叫んだ。
「海斗君をいじめるな!」
みんなびっくりして私を見る。
みんなが笑う。
「ははは。本気にしてやんの!馬鹿みてえ。」
私は急にはずかしくなり、教室を飛び出た。
はずかしいよ。何してるんたろ。私が何やっても無理なのは知っているのに。
私は自分が馬鹿に思えた。海斗君を守ってあげれなかった気持ちから・・・。
後からは誰かが走る音がする。海斗君かな?でも、後を向くのが怖い。あきらめるようで。
後から聞こえる。
「佐々木さん!」
海斗君の声だ。
「海斗君!」
私は笑って後を向いた。
しかし、私は後を向く瞬間、私はどうなったのか分からない。記憶がない。
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