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「どうしても渡したい物があったから今日だけは何があっても逢いに来るつもりだったんだ。」
そういうと和哉はブレザーのポケットから小さな箱を取り出してフェンスの穴から私にそれを手渡した。
箱を開けると中には可愛い指輪が入っていた。
驚いた私が和哉の顔を見返すと和哉は照れくさそうにこう言った。
「今日は水樹の誕生日だろ!俺、その指輪をどうしても水樹にプレゼントしたくてさ。水樹、誕生日おめでとう!」
それを聞いた私は溜まっていた感情と涙が一気に溢れだした。
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