対決

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「どうかしましたか?」 バイトの青木が事務室を覗き込んできた。 「いやぁ…それが私にもさっぱりなんです」 警察官は突然泣き出した店長にお手上げの様子である。 「とりあえず、万引きした女の子には逃げられた…みたいですね」 「はぁ?全く…何やらかしてんですか、店長…」 警察官、青木の二人は大きくため息をついた。 「ところで、店長さんはキリスト教を信仰なさっているのですか?」 「はぁ?話が飛躍してちょっと意味が分からないんですけど……」 青木は首を傾げた。すかさず、警官は未だ号泣の収まらない店長を指差した。 「だって…」 「アベマリアァァァァァ、アベマリアァァァァァァァァ」
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