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「!本当に出た……」
アマツキが出現させた火の玉は色鮮やかに、引き込まれそうな程に静かで綺麗に燃えていた
ヴィオは少し驚いてアマツキが出した火の玉を見入っていた
するといきなりアマツキが『あ゙』っと低い声を出し火の玉を消した
「すまんそういえばお前が倒れてる場所にあったらしくてそのまま拾ってきたってやつ、グリッドに渡されて持って来たまま忘れていた」
そう言って入口近くの部屋の壁に立掛けられていた少し変わった形の刀身の剣を差し出してきた
「……これは……?」
ヴィオは受け取った剣を静かにじっと見つめていた
その様子をアマツキも黙って見ていた
しかしその目つきは鋭い
――髪は紫、眼が紅い?いや黒?ハーフなのか?魔法を憶えてないらしいが……
アマツキがしているのはヴィオの観察
特徴、癖、何でも良い
少しでも分析し、彼の情報を集めようとしていた
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