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――次は何をさせられるんだ?
そんなことを思いながら持っていた剣を近くの壁に立掛けた
すると、とてもわかりずらいがヴィオの眼の少し紅っぽかった色が黒だけになったのをアマツキは見逃さなかった
――?変わった?あの剣は何か意味があるのか?本人は気が付いていないみたいだが……
向けるものの意味は違うが、互いに疑惑を持って出方を窺う
アマツキは機械を操作しながらも、グリッドに頼まれていたヴィオの監視を気を緩めずに続けていた
監視の理由は身元不明の一点
まあ監視といってもグリッドもそこまで深くは疑っていないらしいのでどちらかというと観察だが
「よし、ちょっと来てくれ」
「あぁ」
機械の調整が終わったらしくアマツキがヴィオを呼び、彼はそれに応える
そして操作している機械に繋がっているパネルの上にヴィオを立たせた
「解析準備完了、」
機械から音声が聞こえ、エンターキーを押した
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