当選(とうせん)

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星は部屋に入ると、まずドアの鍵を閉めた ガチャッ そして勉強机に座った 普段ならそのまま勉強に突入するところだが… 星はポストに入っていたノートを鞄から取り出した 表紙には    『ES NOTE』… 大きく書かれていた (エスノートぉ?なんだ?) 星は疑問に思いながら、1ページ目を開いた 「なになにぃ?…… 『これは死神のノートです』……ぷっ」 あまりのくだらない内容に思わず笑う 「『HOW TO USE(使い方)』……… 『このノートに名前を書かれた人間はSになる』 はははっ 」 (まったく人間は病んでるな、『チェーンメール』…『赤い日記帳』…なんで皆、こんなものが好きなんだか…) (つーか…何でサドになるノート?他に何かネタがないのか?) これしかネタが残ってなかったので仕方がないんだよ … 星はまた続きを読み始める… (『書く人物の顔が頭に入ってないと効果は得られない ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない』 『名前の後に人間界単位で40秒以内に詳しく性癖(Sの具合)を書くとその通りになる』 『性癖を書かなければ全てがドSとなる』 『性癖を書くと更に6分40秒詳しいSになる状況を記載する時間が与えられる』 ふっ… ドSにしたり 微Sにしたり出来るってわけか…) 「何で性癖なんだよ…どうでもいいノートだな……せめて殺せるノートなら…」 星はノートを悪戯だと決めつけ、ベットに寝そべった…
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